インターネット

無名サイトのつづき

リザルト2023

進捗のない一年でした。

キュレーションの時代(とその終わり)

インターネットは世界の何を変えたのか? 今更になってこの問いに答えるのはおそらく難しい。それは影響があまりにも多岐に渡るというのもそうだし、インターネットがインフラとなって以降の時代しか知らない世代にとっては水や空気のない世界を想像するよう…

「凝ってる」という評価軸

都会のラーメン屋に行くと、その店のラーメンがいかにこだわりを持って作られているかがひたすらアピールされていることがある。 スープは〇〇と△△をn時間煮出して……とか、麺はナントカ製麺所に特注のn番刃で依頼して……とか、そういうやつである。壁に書いて…

選択肢なき選択(もしくは選択なき選択肢)

アドベンチャーゲームやRPG等において、会話シーン中に選択肢が表示され、その選択によってストーリーが分岐するものは多い。というか、ほとんどのゲームがこの選択肢分岐を採用していると言っていいだろう。 ゲームが他のメディア(例えば映画やアニメやドラ…

リザルト2022

本年も大変お世話になりました。ここの更新は相変わらずスローペースですがなくなってはいませんのでたまに増えます。 2022年ですが、色々あったはずなのですがどういうわけか後半に起きたことくらいしか覚えていません。前半何していたのか思い出せないです…

名前をつけてやる

名前は大事だ。 何故大事かというと、名前が付くことによって人々の間である概念や物事について認識し、共通の議題に載せることが出来るからである。 そう、この世の中には実は名前のないもので溢れている。たとえば読者の皆様も、胸に抱いた感情が既存の言…

フジヤマ

突然思い立って富士山に登ってきた。 文書にするとなんと一行で終わってしまうのだが、それではこのブログが続かないので一体どうしてそんなことになったのかについてもう少し詳しく述べていきたい。 前回の記事でも述べたのだが、趣味としての登山というの…

ハードコア温泉道 新潟赤湯温泉編

まさかのハードコア温泉道の続編である。前回はこちら(なんと2015年の記事である)。 seek.hatenadiary.jp 前回は海岸線にポツンと存在する無人の野湯が舞台であり、これをもってハードコア温泉であると考え、そのように題した。では今回向かった赤湯温泉とい…

ゲームのじかん

ようやくPS5を買った。GT7をやるためである。 さて、GT7はレースゲームであり、またお手本として「現実」があるタイプのゲームである。現実というのはつまるところ現実の自動車及びそのレースのことであり、基本的にはこれらをどのようにリアルに再現するの…

電動キックボードを考える(4) 電動キックボードに乗ってみよう・走行編2とまとめ

これまで三回に渡って連載してきた電動キックボード乗車記であるが、一応今回で完結となる。過去記事については下記の通りである。 seek.hatenadiary.jp seek.hatenadiary.jp seek.hatenadiary.jp さて、笹塚のステーションに電動キックボードを返し終えてか…

電動キックボードを考える(3) 電動キックボードに乗ってみよう・走行編1

連載となっている電動キックボード試乗記だが、第三回の今回にしてようやく実際に走行し始めることになる。ここまでずいぶん長かったが、実際のところ走り出してからも言いたいことは山のように出てくる。というわけで今回は走行編その1である。 seek.hatena…

電動キックボードを考える(2) 電動キックボードに乗ってみよう・車体編

前回記事では、電動キックボードを試してみるまでの経緯と、そこに存在する欺瞞について書いた。第二回の今回はいよいよ乗車することとする。 seek.hatenadiary.jp さて、せっかく電動キックボードを使うのだからということで、一つ目標を立てた。普段電車で…

電動キックボードを考える(1) 電動キックボードに乗ってみよう・準備編

以前より度々話題にしている通り、最近は原付一種のバイクを直してはたまに動かしている。先日もツーリングに出掛けてきたが、そこで感じることは原付一種の法規制の雁字搦めぶりである。 特に30km/h制限と二段階右折はことあるごとに「これさえなければ」と…

ノートパソコンの怪異

インターネット上にはいったいどうしてそうなるのか、普通の考え方では予想も付かない因果関係により発生した事象を理詰めで解決するタイプの小咄があり、一つのジャンルとして確立している。代表的なところで言うと次のようなものだ。 cpplover.blogspot.co…

続・続HOW TO GO

また富岡駅に行ってきた。 震災から4年後となる2015年3月に震災後初めて訪れて衝撃を受け、そこから4年後となる2019年3月にも再度訪れているのでこれで三度目となる。19年の訪問時には(これまで4年ごとに訪れているので)次は2023年だろうかなんて書いていた…

Googleマップの抜けないピン - ゾンビデータの倒し方

本記事は当ブログにしては珍しい普通のお役立ち記事として作成している。おそらく同じ事で悩んでいるユーザーは多いと思うので、参考になれば幸いである。 Googleマップには「マイプレイス」という、各地点にピンを打って保存する機能がある。このピンはマッ…

ペヤング綴りという概念

本稿は当ブログの過去記事「ゆめタウン読みという概念」の精神的続編となっている。このため、当該記事をお読みになっていない方はまずご一読頂くことをお勧めする。 seek.hatenadiary.jp ……さて、毎月のように数多の新製品が登場しては消えてゆくカップラー…

放置車を弄る(そして世の中から見捨てられた乗り物に思いを馳せる)

昨年、一念発起して長年放置してきた原付バイクを公道復帰させた。 seek.hatenadiary.jp ……させたのだが、実のところ当初目標としていた長距離ツーリングはコロナ等々の影響もあって結局実行出来なかった。せめてということで隣の県に温泉入りに行ったりはし…

ゲーミング痕跡器官

巷に溢れるゲーミングなんちゃらの意味不明さについては既に多くの識者が突っ込んでおり今更ここで何か言うこともないような気もするのだが、そこに集まる批判の多くは電飾で輝く必要のないものを輝かせているから意味がわからないという意見に集約されてい…

ガチャのちがい(飛行機ガチャで旅に出よう、の巻)

当ブログにおけるガチャといえば、当然マイルガチャ(JALのどこかにマイル)のことであることは古くからの読者諸兄であればご存じだと思う。 seek.hatenadiary.jp 何度か記事にしているが、6,000マイルという比較的少額のマイルを支払うことで、選ばれた国内の…

世界のバランスを取るということ

日常会話や雑談において、よほど親しい仲でもなければ避けなければならない話題というものが存在する。代表的なものが政治・宗教・野球の話題である。 これもググってみると枕詞に「顧客としてはいけない」「友人としてはいけない」「バーで話題にしてはいけ…

リアルとバーチャルを撮るということ

ある日Twitterを見ていると、このような記事が回ってきた。 pentaxofficial.com 詳しいことは各自この記事を読み進めて欲しいのだが、いまやゲームのグラフィック(3DCG)は実写と見紛うばかりに進歩を遂げており、そうしたゲームの中には美麗な景色の中でプレ…

解像度、いる?

些細なモノゴトの違いにも興味と関心を持ちそれを日々の生活の楽しみとする、という考え方がインターネット上でメジャーになって久しい。そして、こうした概念を表す言葉として「解像度」なる言葉もまた一般的になっている。 試しに「生活 解像度」とか「日…

企業サイトを読む:パルスオキシメーターの歴史について

仕事中に色々な企業のwebサイトを閲覧するのだが、本来の目的である調べ物を終えた後も、ついそのまま製品情報だったり沿革といった余計なページまで見てしまうことが多い。 これは古のインターネットにおいて、初めて訪れたサイトはまずaboutやprofileのペ…

インターネットは今でも誰かを救っているのだろうか、それとも

久しぶりにはてなブログのトップページを見て、ふとこんなものに気付いた。 blog.hatenablog.com ここは元々日陰にあって、文学賞を含むキラキラしたイベントに参加するようなブログではない。だが、その一方でこのブログにはいつだってインターネットに対し…

放置車を直す

ここのところ、長いこと放置していた原付を直している。 手元の原付はホンダのXR50モタードというやつで、今となっては絶滅(!)してしまった50ccMT車のほぼ最終世代にあたる。というか調べ直していて50ccMT車はおろか2021年現在では50ccというカテゴリがほぼ…

続・テンバイヤーを考える

ここには以前にもテンバイヤーについての記事を書いたことがあったが、あの記事以降も転売行為は相変わらず猛威を振るっている。現に未だ市中でPS5の在庫を見かけることは希だったりする。 seek.hatenadiary.jp さて、前回は転売の類型についてまとめてみた…

繰り返すばかりの毎日だから

スポーツというのものがあまり得意ではない……というか、ぶっちゃけ苦手である。 いや、もっと言えばスポーツに限らず、生きる上での基本動作だいたいが苦手であって生きているだけでMPが減るような感覚さえ背負っているのだが、とりあえずはその中でもスポー…

ホテルニュー

日本三大ホテルニューと言えば、もちろんホテルニューアワジ・ホテルニュー岡部・ホテルニュー塩原のことである。これらはいずれもCMにより人々に強いインパクトを残している。 ただ、ホテルニューは非常に幅広い概念のため、これらとは雰囲気を異にするホテ…

固体型色素増感太陽電池搭載 SMART R MOUSEを使ってみる

いつものようにネットをぶらついていると、このようなものを見つけた。 jp.ricoh.com なんでも、リコーの開発した低照度(室内光でOK)で発電する太陽電池の製品化事例として、試験販売的にマウスを作ったとのこと。 で、こういう「新しいデバイスが出来たので…