インターネット

無名サイトのつづき

開設にあたって

かつて現実世界の敗者であった僕は、現実世界とは一定の距離を置いた場所としてインターネットに光を見出して、以来インターネットに全てを捧げてきました。

しかしそれから数年が経って、SNSや有名ブロガーに代表されるような実名主義が蔓延った結果、インターネットは現実世界での勝者が大手を振って闊歩する、現実の縮小コピーでしかなくなってしまいました。
そしてかつて僕に希望を与えてくれたwebサイトのオーナーたちも、もはや多くが当時のサイトを閉めて、僕のわからないところに行ってしまいました。もしかしたら今頃勝ち組としてFacebook辺りでよろしくやってるのかもしれません。僕は知りませんが。

ここにはもはや、現実に叩きのめされた人達の居場所はありません。 

現実に叩きのめされた人達は、実名で活動できない人達は、これから一体何処に行って、何をして生きていけばいいのでしょうか。インターネットの次は一体何に逃げ込めばいいのでしょうか。現実世界で十分にやっていける人達は、なぜこちらに土足で踏み込んで、踏み荒らして、これまでの住人から居場所を奪って、最後には最初からそこが自分たちの領土だったかのように振る舞うのでしょうか。

まるで祖国を滅ぼされたような気分です。
いや、そういう経験ないけどたぶんこういう感じなんだろうなって。 

インターネットとは、そういう意味です。