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インターネット

無名サイトのつづき

それより知り合いみんなクリスマスの予定ないことの方が問題だって

社会人になってからかれこれ○年、という振り返りをするにはいささか中途半端な時期だけど、ふと思ったことがある。僕の社会人生活もかれこれ三年目……のさらに後半戦という時期に差し掛かったわけだけども、こうして実際になってみるまでは、社会人というのはもっと変化に富んだ物だと思っていた。

元々インターネットを浮浪していたからなのかもしれないけれど、インターネット界隈の人々というのは実力主義ですぐに会社を換わっていくようなイメージがあったし、また内心そのようなライフスタイルに一時期は憧れていた。とはいえ自分の力量くらいは判断できたし、そもそもそれほどの覚悟はない。そして自分の目指すところはさほどスペクタクルのない人生だった。かくして、そういう生き方というのはごく一部の能力のある人達の間でする話であって、自分には関係のないことだとも思っていた。

とはいえぼんやりと歩むと思っていた「普通」 の生活というのもなかなか難しい問題があって、一番は結婚という言葉がついて回ることだった。まぁこのあたりの怨嗟についてはそのうちたっぷり書くとして、とにかくにも社会人というのは職場が変わる可能性もあるし、家族が出来たりするようなこともあると、そうした生活における変化というものが社会人であればもっと起きるものだと思っていた。少なくとも学生の頃までは。

実際に社会人になってみると、何も変わらない。というか、環境を変えたいと強く願う必要に迫られる人ほど、その環境にがんじがらめにされてしまってますます沼に沈んでいく。

こんな毎日を抜け出したい。もっと余裕を持ちたい。あれがしたいこれがしたいでも時間がないしお金もないしそれを解決する手段もない。せめてもっと早く帰りたい。土曜は仕事をしたくない。お金持ちとか結婚とかそういうのはもうとっくに諦めたんだからせめてこの程度の願いは、本当にささやかな願いくらいは。そういう小さな願いが踏みにじられていくのをぼんやりと眺めている。

そして僕はそうした願いがあまり大それた物でなければ叶う程度の、中の下くらいの会社に入って、中の下くらいのクオリティの仕事をしながら、学生の頃と変わらない中の下の週末を過ごしている。顔ぶれも学生の頃とほとんど変わらない。もっとも彼らにしたってそれぞれに人生を歩んでいるわけだからいつか一人取り残されてしまうという不安を抱えながら、それでもチキンレースの最後の一人になろうとしている。 

最後に立っていた者が勝者だと誰が決めた。