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無名サイトのつづき

MINOLTA AF 28-70mm F2.8G用花形フードを作ろう その1 何故花形フードなのか

Aマウント用のいわゆる大口径ズームといえば、現行品では泣く子も黙るVario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSMが挙げられるが、当然のごとく大変高価なレンズである。

なので、そこまで出せない人間はサードパーティ製の廉価な2.8通しズームを買うというのが一般的である。実際、自分もTAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO(しかし長い名前だ……モデル名A09)を買ってしばらく使っていたがなんとなく好きになれなくて数ヶ月ほどで知り合いに譲ってしまった。

そこで買い換えたのが、ミノルタ時代の高級ズームであったAF 28-70mm F2.8Gであった。当サイトの熱心な読者であれば、自らの責務を一切果たそうとしない詐欺同然の腐れ修理業者に預けられたまま1年以上戻ってこないレンズとしておなじみ。

今回は、1年以上経ってもまだ戻ってこないレンズの思い出を顧みる意味でも、このレンズの花形フード自作について書いてみたい。

さて、このレンズ、当時の高級ズームだけあって写りは良いと思うのだが、フィルム時代から三重苦を背負っていると言われて久しい。その三重苦とは
・重い(850g)
・寄れない(全域最短85cm)
・フードがショボい
……である。ちなみに重いとは言っても24-70ZAはこれよりさらに100g以上重い。

フードがショボいというのはどういうことかというと、広角側ですらフードの効果が疑問視されるような浅いものが標準だったのである。(下記画像参照)しかも花形ではなく丸形である。ちなみに同スペックのレンズとして(たまたま手元にあったので)比較対象になっているFA☆28-70/2.8は同様に丸形だがズームフードで前玉が伸びるので倍くらい深くても蹴られない。

今回の写真は、むかし作業中にiPhoneで撮ってた奴なので画質が悪いのは勘弁。左がMINOLTA AF 28-70mm F2.8Gで右がPENTAX FA☆ 28-70mm F2.8AL。

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余談になるが、この二本のズームレンズは表示上のスペックはまったく同一で28-70mm F2.8なのだが、その設計思想は全く異なっていて興味深い。

ミノルタはインナーフォーカス・インナーズームで全長は全く変化せず(訂正:ピントリングは若干伸び縮みすることを実機で確認。あとズームもいわゆるプロテクター鏡筒タイプであり前玉は前後する)前玉も回らない。もちろん手動ズームである。その代わりピントリングは細めで、最短撮影距離が長い。また、中にはフレアカット絞りとして絞り羽根が二組入っている。この仕組みは比較的珍しい(別の意図で135STFにも二組絞りが入っているが)

一方、ペンタックスは広角になるほど伸びるズームで、前玉も回転する。そしてFA☆なのでパワーズームである。ただピントリングはクラッチ付きだし幅も広い。最短撮影距離も43cmとミノルタの半分くらいである。この伸びるズームのおかげで丸形で深いフードを実現している。

どちらもパワーズームに走ったメーカーなのに高級ズームでは採用が分かれた辺りも含めて、誠に興味深い思想の違いであると思うのである。ちなみに現在所有している唯一のKマウント機であるK-01ではFAレンズのパワーズームは動作しない。手動ズームはもちろん出来るからいいのだが……。

脱線が長引いてしまった。

このフード問題については流石にメーカー側でもかっこ悪いと思っていたのか、純正カスタムサービスとして花形フードを販売していた。ただしこれは当時の価格で1万円程度となかなか高価かつ、サービスセンターでの販売のみだった為現存数はかなり少ない。実物も以前梅田のキタムラで見たことあるが、その一回きりである。数年前まではヤフオクにもぽつぽつ出ていたのだが、今となってはほとんど見かけることもない。

なので、残る手段はこの効果に疑問の残るフードを使い続けるか、花形フードを新規に調達するかである。幸いにして現在では汎用の花形フードも存在している。しかし花形フードは位置ズレの問題からか、出来ればバヨネットで固定出来る専用品の方が便利だし、何よりそうでないと逆付けが出来ないという実用上の問題がある。

かくして、花形フードを作ろうという点に思い至ったのである。

ちなみにここまでの制作動機はすべて「もう少し格好いいフードが欲しい」なので、このあと出てくる自作花形フードは有効長なんかも含めて厳密に作られたものではないということはあらかじめお伝えしておく。とはいえ、α900のファインダー及び実写で全く蹴られないことと、有効長が元々のフードより多少マシになっているということは確認済みである。

というわけで、次回は作成編をお送りする。