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無名サイトのつづき

防湿庫を買う:D-Strage DS-103Mレビュー

冬場になってからこんな事を言い出すのもおかしな話ではあるのだが、増え続けるレンズを鑑みて、防湿庫が欲しいなと思った。

最近は常時3~4台程度のボディと、30本くらいのレンズを所有しているのだが、今までは祖父の形見の防湿庫をずっと使っていた。型番は東洋リビングのED-55というタイプで、容量的には40Lタイプとなる。ほとんど自分と同い年くらいの、大変古い代物である。

この防湿庫だが、古いだけのことはあり調湿機能がぶっ壊れていて、少しほっとくと常時フルパワーで除湿し続けるし、湿度計もぶっ壊れて捨ててしまったので100円ショップの温湿度計を突っ込んであるといういい加減な代物であるが、ともかく乾燥は出来るので今までずっと使ってきた。

40Lというと現行の防湿庫の中では最も小型のクラスになるが、これしかないのでこれまではコレ一台に無理矢理詰めて30本弱のレンズを収納していた。ただし、ボディの収納は最初から諦めて、標準単焦点は立てて二段積みにしたり、一番奥のレンズが判別出来ないほどギチギチに詰めてようやく、の話である。

そんなわけで、ある意味この防湿庫の限界が自分のレンズ収集の限界という一種の目安になっていたのだが、最近70-200/2.8Gを譲り受けた事から、流石になんとかしなくてはと思い始めた。というのも、手持ちの中では最も大柄なレンズなので、流石に入りきらなくなってしまったのだ。

これまでもそういった防湿庫からはじき出されるレンズはあったのだが、それはシグマとか古いミノルタのレンズだったので防湿庫外での管理でも最悪諦めは付いた。しかし、このような高級レンズをお迎えするに当たっては失礼は許されないのである。

……といった事情から、防湿庫を探し始め、色々迷った末に今回はIDEXのD-strage DS-103Mを購入してみた。

選定の基準としては、予算は4万程度までで、もちろん安いに越したことはない。価格はほぼサイズで決まるので、この予算だと60~120Lくらいまでが射程範囲といったところ。その中で、当初は(なんだかんだいって20年以上保っているという実績がある)東洋リビングのED-120CDBとか、トーリハンのH-110D-MII辺りにしようかなと思っていたのだが、いかんせん価格は結構する。もちろんこの値段というのは、高めのレンズでもカビさせれば一発で元が取れるのだが、既に一台半壊状態とはいえ所有している中での追加投資としては厳しい。

というわけで、ヤフオクに出ている中国メーカー品やらハンファなどの韓国メーカーまで検討した上で、最終的にはそれらの中間辺りの解としてDS-103Mに決めた。ハクバよりさらにワンランク安く、それなりにサポートが期待出来そうというところと、100Lで丁度アウトレットの出物があったのが決め手であった。逆に不安点としては、国内他メーカーでは現行で採用例のないペルチェ素子方式というところと、実物が見られないことがある。

が、まぁたまには人柱になってみるのもいいかなと思い結局アウトレットの出物を購入した。送料は無料で、代引きの費用込みで26,220円であった。国内他メーカーの20%安といったところだろうか。

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写真は既に設置後だが、以前から考えると大変常識的に各機材を収納出来ている。以前の防湿庫に全部詰めていた頃は、例えるなら奴隷船やインドの長距離列車みたいな有様であり、積みきれないのが天井を埋め尽くしている辺りまでそっくりであった。そこから比べると天と地ほどの差はある。ただ、サイズは当然容量なりにあるので置き場所の選定は必要である。

以下、設置に際して感じたことなどを。

サイズはこのクラスとしては似たり寄ったりだと思うが、ペルチェ素子方式の利点として庫内への除湿ユニットの張り出しが少ないというのが挙げられる。ほぼ庫内はフラットなので、機材に干渉するということもほとんどない。

戸棚は溝へレールをはめ込む調整式。この部分は値段なりであると感じるが、戸棚ユニットの取付レール自体が樹脂なのには閉口した。プレス打ち抜きの溝にプラの爪を引っかける方式だが、爪は二カ所しかなく長期的な耐久性については正直に言って不安もある。ちなみに手持ちの東洋リビングの防湿庫は金具式である。

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 このように等間隔で溝が切ってあるのではめ込んで使用する。標準では三段分の棚が付属し、うち一段は波スポンジ仕様である。これらは単品売りもしているので足せるのがありがたい。もっとも、よほど背の低いレンズばかりでない限りは足す必要はないのではないかと感じた。

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 一応、耐荷重は棚一段あたり13kgということなのだが、棚のレールも棚本体もプラスチック製ということもあり、あまり重いレンズをしまうと怖い。なので最下段に望遠などの重めのレンズを置き、棚には軽めのレンズを置く運用へと変更した。ちなみにもう一つ棚で気になる点があって、この棚は完全に棚板が外れるのだが、その際のデッドストップが少々弱めである。思い切り引っ張ると棚ごと全部落っことしてしまいそうでちょっと怖い。f:id:seek_3511:20131208124212j:plain

棚を照らすLEDが付いてるということなのだが(この写真はiPhoneで適当に撮ったので白飛びしてしまったが)LEDがむき出しで間には抵抗が飛び出ていたりと作りは微笑ましい。ただ、残念なことに棚をセットしたところ、4箇所中3カ所がちょうど棚に隠れてしまった。このユニットを多少ずらせるだけでも解決出来るだけに、もし次期モデル等があるのであればここは改善して欲しいポイントである。せっかくのLED照明なのだし。

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収納例としてはだいたいこんな感じ。30本程度を苦もなく飲み込んでいる。ただしボディ4台ストロボその他までこちらに入れると流石に窮屈だったので、結局旧防湿庫にも再登板願ってそちらにボディを突っ込んだ。

全体として、3万を切る100Lクラスの防湿庫としてはそこそこ完成度が高く、他の国内メーカーとタメを張れる品物ではないかと感じた。その上で、中韓メーカーよりはマトモなサポートが受けられそうという辺りが存在価値である。ただ、圧倒的に安いというわけではないので、上記に挙げたような気になる点を考えて、他にしてみるというのも正しいと思う。

その上でもし25,000円を切っていたらベタ褒めしてただろうなーとも思っている。そう考えれば、アウトレット(ちなみに特に何も書かなかったが外装にキズなどは見られなかった)の26,000円というのは非常にいいところを突いている値段でないかと思う。

しかし、置き場が出来たのを良いことにレンズが増えなければいいのだが……。