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無名サイトのつづき

新フィルムカメラはじめました6 [復活のMINOLTA α-9]

最近はフィルムカメラ熱も小康状態へと落ち着き、TC-1も返却してしまったことから再びカメラ関係についてはデジタルへと回帰しつつある。前回報告したDCS Pro 14nなんか買い足してる辺りまた道を踏み外しているのは間違いの無いところではあるが、ともかくメインとしてはα900を使い続けているという辺りには変更がない。

しかし、家には依然として(フィルムカメラ熱がまだ高まっていた頃に購入した)フィルムカメラがいくつも転がっているし、冷凍庫を開ければ保存用のフィルムが何十本と入っており家族からの不評を買っている。そしてその間にも、フィルムは値上がりだの生産中止だのの暗いニュースばかりが入ってくる始末である。

というわけで、家にある在庫のフィルムを使い終わったら潔く銀塩撤退宣言をしようと思い、頑張ってフィルムを消費することにした。

以上、このような前フリからようやく話は今回の本題であるα-9の話に入る。α-9は言わずと知れたミノルタ最後の9番台機(最高級機)であり、当時の定価からすれば安くなったとはいえ、αはデジタルで使えばよいという思いから、今までは手を出さずに居た。(実際のところ、フィルムαについてはα-7000とかは持っていたし一時期使っていたが……)

しかし、半年ほど前の中古市の時にとある店のジャンクセールで発見したので、ジャンクにふさわしい値段だったこともあり、これはと思って回収してみた。中古市とあって人手が多く品物の取り合いで凄まじい状況だったので、とりあえず置物にでもなれば上々という意識で故障箇所を吟味するヒマもなかった。機械式一眼レフならばその場でチェックも出来ようものだが、こういった電子カメラでは電池がなければ何も出来ないし、電池があってもその場で分からない故障すら存在するのでこれは仕方の無いことである。

家に持ち帰って電池を入れ直して分かったのは、だいたい下記のような不具合であった。
 ・シャッターボタン死亡
 ・接眼アイピース欠損・アイピースガラスにヒビ
 ・底ラバー部分的に伸びて剥がれ
 ・外見地金が見えるレベルのスレキズ多数・あまり酷いアタリはなし
このうち、機能的に致命的なのはシャッターボタン死亡のみで、これもレリーズケーブルを繋いでそちらから切ってみると動作したので、おそらくこれが理由で確定的にジャンクになってしまったのだと推測された。ちなみにアイピースガラスのヒビは接眼してしまうと正直分からない。全体として、プロやハイアマに酷使されたボディといった雰囲気である。

そしてこのあと、勢い余ってもう一台ジャンクを仕入れた(こっちは綺麗だが非常に高かった……)ところ、こちらはαマウントでたまにある絞りメカが戻らない不具合であった。こっちの修理も手間取りそうなので、インターネットの海に流れている整備マニュアルを参考に前板を開けて絞りメカ近辺を見てみたのだが、どうにも直せず、結局二台セットで当面放置という戦略をとらざるを得なかった。これが先週くらいまでの話。

そして先週、別件で修理屋さんと話した際にこの件を話したところ、シャッターボタンから水等が侵入し接点が錆びているのかもしれないとの話になった。そういう場合はベンジン等で接点クリーニングすればよいのだが、ばらせないなら流し込むのでも効果があるとのことであった。元々ジャンクで格安購入ということもあり、ダメ元でやってみること。

早速、話を聞いた翌日に薬局まで行ってベンジンを購入。ほんの少しでいいので小瓶で購入。これをシャッターボタンの付け根から少しずつ流し込む。溶剤なのでシャッターボタンや周辺部にかかった時に塗膜が白く曇って肝を冷やしたが、慌てて拭いたら目立たなくなったので一安心。一旦流し込んで様子を見てからグリグリとシャッターを押してみたが、やはり動かない。そんなにうまい話はないか……と思ったところ、一度だけシャッターが動いた音がして、また無反応になってしまった。もしかしたらこれはと思い、さらにベンジンを流し込み、繰り返しボタンを押していると、ついにシャッターボタンを押し込めば普通にシャッターが切れるようになった。成功である。

修理とも言えないような修理であるが、ともかく動作さえしてしまえばこっちのものである。かくして、ジャンク品のα-9は蘇ったのであった。

……と、ここまではいいのだが、実際のところ電子カメラなのでフィルムを通してみるまでは分からない。何か別の不具合があったためにジャンクになり、シャッターボタンの問題は些末なことであったという可能性も残されている。

そんなわけで、修理完了後はそのまま試し撮りに行ってきた。レンズは何にしようか悩んだが、フィルム機での作例が非常に少ないであろうことを考えて、ソニー時代のDistagon 24mm F2 ZAにした。SSM対応ボディではないので当然MFである。もしSSM対応だったらこんなボロボロでも買い手が付くところであるが、そうそううまい話というのは転がっていないのでおとなしく諦めることとする。

アイピースフードが無かったので撮り歩きをしながら何件かの中古カメラ屋をぐるぐると探し、丁度開催中だった中古市にも顔を出してみたが、結局アイピースフードのほうは収穫を上げられなかった。純正新品がケンコーから手に入るので、おとなしくそちらを検討しようと思っている。

一方の試し撮りであるが、これはまったく問題のないものであった。強いて言えば、ファインダー内の液晶表示の輝度が落ちており晴天屋外ではほとんど露出情報が確認出来ないという問題はあったが、アイピースフードがないことも視認性が悪い一因であろう。というわけで、これからはα-9も使って、在庫のフィルムを消費していきたいと考える所存である。

……果たしていつ終わるのやら。

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・MINOLTA α-9 + SONY Carl Zeiss Distagon 24mm F2 ZA + Kodak urtlamax400