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無名サイトのつづき

ドキュメントiPhone水没

最初に手に入れたiPhoneは3GSなので、一応そこそこ長い間iPhoneシリーズを使っているのだが、これまで落としたことはあっても、よくあるガラス粉砕や水没は免れてきた。

が、遂に焼きが回ったというか、先日うっかり水没させてしまったので、水没から現在までの経緯をここに記しておく。なお、予め言っておくと問題なく復活しているので、保証がどうのとか修理にいくらかかるとかいう話をお求めの方に有益な情報を提供出来ないことを申し上げておく。

あと、下記の内容については真似すると壊れるようなことを多々やらかしているのでこの記事を参考にして被った損害やその他について一切の責を負わないこととします。念の為。

11/13 12:00- 水没
iPhone5s(SB版・64GBゴールド)が前屈みになった時にワイシャツの胸ポケットから滑り落ちて水道水の中にドボン。落とした瞬間の感想は「あちゃーついにやっちまったかー」というもの。とはいえ呆れていても仕方が無いのですぐ引き上げる。もちろん落下時は通電状態で、落下後は筐体の90%が水に浸かってる状態であった。

この状態でも未だに液晶は生きていたので、取り急ぎ速攻で電源をオフにする。その後、blogのネタになるなぁと思いつつおもむろに流水で簡単に洗い流す。水切るのもめんどくさいので振って水気を飛ばす。※よい子は真似しないで下さい。振って変なとこに水入ると壊れます。

落としたのは社内だったので、どこのご家庭にもある標準的な恒温槽(こういうの)に突っ込むことにする。幸い60度・湿度0%設定のやつがあったのでとりあえずそこで様子を見ることにする。そしてひとしきり凹む。

なお、恒温槽で乾かすというネタは実は二度目である。以前台風の日に鞄がずぶ濡れになって浸水してしまった時、会社支給のLet's noteが起動しなくなってしまったことがあり、この時に恒温槽に突っ込んだのが記念すべき一回目である。この時は会社の偉い人(以前TC-1貸してくれた人)のアドバイスに基づき半日投入で無事復活した。

11/13 19:30- iPhone未だ還らず
その後、凹んでばかりもいられないので粛々と仕事を進め、適当なタイミングで恒温槽を開けてみる。当然ながら表面はすっかり乾いている。ホカホカになっているが、60度くらいなら電子部品も死なないし取り出すときも手で持てるラインである。基本的に外装部品が金属とガラスで出来ている最近のiPhoneはこういう時便利である。こういう目的の為ではないと思うが。

この状態であわよくばと思いLightningケーブルでPCと接続してみるが、案の定というかリンゴマークからの再起動無限ループを繰り返す。おまけにスピーカーが死んでいるのか、ブツブツとスピーカーからは雑音が流れ続けている。繋ぎっぱなしにしていても無常に真っ白な再起動画面を繰り返すばかりなのだが、液晶の内部に入ってしまった水分がマダラ模様を描いていてさしずめユキヒョウのようである。Snowleopard。やかましいわ。なお完全に乾燥してない状態で電源入れるのは本来は禁忌である。よい子は真似しないでください。

なお、この時職場には一人きりだったのでこの状態はちょっとしたホラーでもある。

要するに直っていないわけなので、昔使っていたiPhoneの再登板も考えに含めつつ、とりあえず再度今度は若干入念に水洗いする。この時点でほぼぶっ壊れたと判定しているので再度洗っているが、当然ながらよい子は真似しないで下さい。

そして、再度恒温槽へin。今度は長期戦覚悟なのでSIMも抜き、ヨドバシでSIMアダプターを購入して帰宅。どうでもいいけど3Gから5SまでのiPhoneって二代に一回はSIMカードのサイズ変えてるんだけどこういう時に不便である。取り急ぎ以前使っていたiPhone4を引っ張り出してきてiCloudから復元。

11/14 20:00- 勝利
そんなわけでiPhone4に戻してみたのだが、翌朝の通勤中には早くもiPhone4にiOS7を入れるのは無理があったのではないかと実感したりとか、2014年もそろそろ終わろうかというこの時期に3Gオンリーに戻ると信じられないくらいストレスが溜まるとか、液晶小さく感じるとか重いとか様々な経験をしたので、結局iPhone4で当面の間乗り切るという作戦は半日も経たずに瓦解してiPhone6+のSIMフリー版の値段を調べだしたりしていた。

流石にiPhone6+はまだ高いので、一縷の望みを賭けて帰宅前に一昼夜放置したiPhone5sを取り出す。これでダメなら土日も会社に置いておくつもりであった。

それにしてもiPhoneは金属とガラスで出来ているせいかカイロ代わりに最適であるなと思いながらある程度冷めるまでポケットに突っ込んでから、おむもろに起動。

すると、あっさりと起動し、ロック画面まで辿り着いた。データも特に問題はない。ロックボタン、マナースイッチ、音量ボタン、ホームキー、TouchID、全て正常である。イヤホンを繋げても、本体から音を鳴らしても特に問題はない。唯一液晶の端の方に水滴の跡が残っているが、これは昨日のSnowleopardを見ている身からすれば些細な問題である。おそらく完全に乾燥すれば目立たなくなる。

……というわけで、水没したiPhoneは症状にもよるが、恒温槽に突っ込めば直るという知見を得られた。あとの問題はといえば恒温槽がどこのご家庭にもあるというのは若干誇張を含んでいるということくらいだが、要は乾燥させればいいということなので密閉容器に入れて乾燥剤をぶちこんで数日待てば似たような結果が得られるはずである。そういうグッズも実際に存在しており、理屈の上から言えば効果が高いと思われる。

なお、この水没の一件の最終的なオチだが、水没前に接触が悪く、押し込むと無限に音量が上がっていって何度も酷い目にあった音量ボタンが水没後は正常に戻った。なんか腹立つ。

だからといって水洗いを推奨するわけではないが、そういうこともあるという話。