インターネット

無名サイトのつづき

12月31日

 

今年もコミケに行って、何一つ……というと語弊があるが、ほとんど何も買わずに帰ってきた。

ここ数回のコミケはみんなポートレートの練習のつもりで撮影ばかりしている。元はと言えばほとんど人物撮影をしたことがないからやってみたいというところがスタート地点だったのだが(当ブログ内:コミケ撮影覚え書きシリーズ参照)そのうちいつしか撮影自体を楽しめるようになった。

今回も無理して二日目・三日目と出掛けていきそれなりに頑張ってきて、色々と試行錯誤を繰り返してきた。例によってここに作例は挙げられないが撮り方なんかについても前回とは違う考えに至ったりしたものもあるので、それは追々書いていければと思っている。

と、ここまではコミケに行く表向きの理由。
実は、裏の理由というのもある。 

これはあまりに下らない理由なので、今まで誰にも話したことは無かった。だが、2012年もあと少しで終わりというこの時間に(現在時刻12/31 22:40)眠れなくなって手持ちぶさたになったので書き残しておく。新年早々後悔しそうな内容と自分でも分かっていながら書いてしまうのが、今日という日のテンションなのである。

そもそもの話は中学生の時に遡る。その当時好きだった女の子がいて、色々あって仲良くなったけど、それ以上いい仲になることはなく、絶縁状態になった。と、ここでこの話の説明のために昔インタビューズに掲載した内容にリンクを貼っておく。妙な縁と、その割には何も進まないお話。

(ここから先は一度リンク先をご覧の上で読み進めてください)

……つまりはそういう経緯があって、ずーっと色々なものを引きずりながら今まで生きてきて、結果として彼女も出来ずにいたりする。

これらの内容とコミケに行く理由はそのままでは全く繋がらないのだが、要するに彼女は中学生の当時からそういう趣味があって、おまけにメイド喫茶事件の段階でもそういうのに理解があり続けていたようなのだ。つまり、彼女はたぶんまだレイヤーで、コミケなんかをうろついていれば、また何処かで会えるのではないか……と、その程度の話。

もちろん、ただ単に会いたいというだけなら本名や当時の住所すら知っているのだから方法は他にある。今だったらSNSなんかを探せば見つかるのかもしれない。その方がずっと簡単だろう。

それでもわずかな可能性に賭けようとするのは、きっと酷い事を言って縁を切った事への負い目があるのだと思っている。偶然を装ってまたどこかで会えたなら、その時は素直に謝らなければいけないと。ずっと心の中に引っかかり続けている。

とはいえ、あれだけたくさんの人が来る場所で、そもそも来ているかどうかも分からない彼女の事を探すのはおよそ現実的ではない。普通だったら考えはしても、続けようだなんて思わないかもしれない。

それでもこうして、今は理由がだいぶ撮影寄りになったとはいえ続けているのも最初にコミケに写真を撮りに行った時に、たまたま見かけたレイヤーさんが、どこか彼女に似ていたので諦めがつかなくなったからじゃないかと思っている。

なお、あれだけ広大かつ大人数の集まるコミケなので、たとえ同じイベントに来ていると分かっていても今までに知り合いとすれ違った事はなく、会おう思っても上手く集合できなかったことすらある。(最初から同時行動していた場合を除く)

このことからも、あわよくば彼女に再会しようなどというのが寝言か絵空事に過ぎないというのがよくわかる。つまりはあの場所で偶然知り合いに会うというのは、とてもじゃないが現実的ではないのだ。

 

 

 

 

 

かくして今年、コスプレ広場で偶然会ったのは会社の後輩(アニメを見る機械)であった。上記の通り今まで一度も知り合いとすれ違ったことすらなかったのに、ピンポイントで見付けてきやがった。この結果は誰も求めていない。

ちなみに彼は会社の不在トレーにLOを置かれた結果、LOが事業部長にまで回覧されるという弊社始まって以来の逸材で、同時に昨年度の最優秀新人営業賞をも受賞した、名実共に弊社のホープである。そんな彼と、頼んでもいないのに偶然出会った。そんな大晦日。

どうでもいいところで奇跡は起こる。

皆様の2012年は如何でしたでしょうか。2013年も宜しくお願いいたします。願わくば、周囲の人々にささやかな幸せが訪れますように。