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インターネット

無名サイトのつづき

MINOLTA AF 28-70mm F2.8G用花形フードを作ろう その2 作成編

さて、前回までの通り、MINOLTA AF 28-70mm F2.8Gに花形フードを作ろうというところまでは思い至った。

フードの自作については、まず既存品ベースで加工するかフルスクラッチでゼロから作るかを選ぶことになるが、今回は既存品をベースとして作ることとした。サークルカッターとかがあればバヨネット部分を新造することも出来るようなのだが、今回はそこまで環境が整っていないため大人しく諦めた。

要求仕様は「花形であること」「逆付けが問題なくできること」「標準のフードよりも多少遮光効果がマシになること」の三点である。

実はこのレンズのフード自作、既にネット上には何件かの制作例があり、その中では大きく二つの方法に分かれている。一つはもっと長い筒型のフードを入手し、花形に切り欠きを入れる方法。もう一つは他メーカーの既存花形フードをミノルタ用のバヨネットと接合する方法である。

今回は後者の構成を取った。前者の方法でポピュラーなSTF用フードをベースにした手法では逆付けが出来ないという重大な問題があるからである。複数のサイトを参考にした上で、今回はAF20/2.8用の花形フードとキヤノンのフードを利用することにした。

ちなみに、ミノルタのフィルタ径72mmレンズ用の三本爪バヨネットはほぼ共通なので20、85、135STF、100-400などのフードはバヨネットを使 いまわせる。この中でベースに20mmを選んだのは、唯一現在も同等品がソニーから手に入り、また加工しやすいからである。絶版フードは本当に手に入りにくいので、出来れば潰したくはなかったのだ。

ちなみに、制作時参考にさせて頂いたサイトは下記の通り。 偉大なる先人達に敬礼。
フォトコンシェルジュ - AF28-70mm F2.8 Gの花形フード制作編
Tacarbons Tips and Researches - A28-70/2.8G その3 花形フード化
概ね作成方法としては後者の記事をベースとしている。

さて、この方法ではフードが二個必要になる。先述の通りバヨネットのベースとしては20/2.8のフードを中古屋から調達してきた。もし手持ちに余っているフードがあるのであれば、72mmバヨネットのどれを使っても特に問題は無いと思う。ただし、どのフードを使用してもピントリングと干渉するため、そのままでは逆付けが出来ない。今回使用したのはミノルタ時代のものだが、おそらくソニーの同等品(ALC-SH0013)でも使用可能である。

……って、ソニーいつの間にかフード類まとめてディスコンにしてるし。そりゃそうそう捌けるもんじゃないからだとは思うけど、システムカメラ製品としての一眼レフはアクセサリー類が揃ってるという事も大事なんだからこういうところに手を抜くのは本当にやめて欲しい。αマウントで機材を揃えていこうとする気力がなくなる。ホントに。

閑話休題。

接合するほうのフードは中古が安く手に入り、かつ内側植毛仕様であるということもありキヤノンEW-78B2を使用した。元々28-135mm用のレンズフードなので、少なくともワイド端のケラレについてはある程度計算できる。

厚みについてはだいたい花形フードの切れ込みの高さと純正フードの高さが同程度なので問題ないと判断した。キヤノンの方が切れ込みの高さを見ると浅いようにも見えるが、この時点で既にキヤノンバヨネットを切り取っており、接合すると数ミリ高くなるので同等と考えて良い。

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ここからはひたすら切った貼ったの作業になるので、かいつまんでお伝えすると作業手順は概ね下記の通りになる。
・EW-78B2のバヨネットを切除
・20mm用フードも同様にバヨネットだけを残して切除
・両者を合体させ、位置出しをする
・仮付けのあと、逆付け用にフード内側を切削する
・強度アップのために、合体部分にパテ盛りをする
・塗装して完成
各工程の写真が若干残っているのでそれぞれ紹介したい。

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って、いきなり接合済の写真になってしまっているが、このような状態で逆付けも出来るように削ってセットを繰り返していく。バヨネット面に対してピントリングがかなり手前に位置しているので、けっこうな量削らないと上手く逆付け出来ない。しかし、逆付けは実用上必須の機能なのでこの手間は絶対に必要である。ちなみにパテはエポキシパテを使用している。

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上の写真よりもさらに工程は進んで、塗装前に表面をならしている。パテ盛りをせずに単に接合しただけでも実用上の問題はないし、その場合塗装も不要なのだが、強度が不安だったのでパテ盛りし、その結果色が合わなくなったので塗装工程を挟んでいる。結果としてキヤノンのロゴとかが消えたのでこれはこれでよかったのではないかと思われる。

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で、半ツヤ消しの黒で塗装して終了。パテ盛りがいい加減だったので接合面がわかってしまったり、塗装がいい加減だったので思いがけずレザートーン塗装の質感に近づいたりしているが、結果として遠くから見れば結構いいものが出来たのではないかと自画自賛する次第である。

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装着するとこんな感じ。高級ズームレンズにふさわしい押し出しが生まれたのではないかと思う。もちろん元々の植毛を活かしているので遮光性能も多少なりとも上がっているはずである。たぶん。きっと。おそらく。

……というわけで、二回に分けてお送りしたAF 28-70mm F2.8Gの花形フード作成記であるが、惜しむらくはこの一年間、この組み合わせを活用する機会に恵まれていないことである。いい加減MOTカメラサービスさんは修理に預けているこのレンズを返してくれないだろうか。もう5~6回メール入れてるし、10回以上電話してるのに回答してくれないんですもの。