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無名サイトのつづき

橋を撮りに行く 若洲海浜公園から東京ゲートブリッジ編

[前回までのあらすじ:飛行機を撮りに行ったあとの延長戦]

さて、飛行機を一通り撮った後に向かったのは東京ゲートブリッジ。実を言うとこの橋は城南島海浜公園からも見えるのだが、間にある中央防波堤がくせ者である。中央防波堤にはいまのところ自動車でしか行くことが出来ず、通り抜ける事が出来ない。また公共交通機関で向かおうとすると(ゲートブリッジがあるのは二つとなりの島にもかかわらず)いったん新木場までの迂回を余儀なくされるのだ。
このため、初回の城南島訪問時には訪問を諦めた。今回わざわざ車で来たのも、そのリベンジを兼ねてのことである。
車であれば城南島からゲートブリッジのある中央防波堤及び若洲へのアクセスは至って簡単なので、なおさら公共交通機関の不便さが目立つ。ただ、埋め立て地の島々だけを回るようなバス路線が成立しなさそうなことも理解できるのでこればかりは仕方がない。中央防波堤には現在商業施設は皆無のようなので、よほどの物好き以外は利用しないであろう。
さて、ゲートブリッジを撮影するとなれば定番スポットは若洲海浜公園らしい。ちなみに若洲海浜公園内から用意されたルートでゲートブリッジを徒歩で渡ることも出来るのだが、渡った先がまだ一般人には何も用のない中央防波堤ということもあり、中央防波堤側まで歩いても島には降りられずに折り返しとなるし、その歩道も夕方には閉鎖されてしまう。このため、今回は歩いて折り返す時間もなさそうだし渡るのはやめておいた。
日没までしばし車で休み、日が傾いたら行動開始。ここからは望遠ではなく24-50mm NEWを使ってみる。最近もらったレンズだが、初期αを支えたレンズだけあって今でも意外なほど評価は高い……ようである。抑えめのスペックだからそれも納得なのだが、実際24mmから50mmあれば意外なほど不満はないものだ。

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SONY α900 + MINOLTA AF ZOOM 24-50mm F4 NEW

途中の道すがら猫がいたのでほぼノーファインダーで撮影。ほとんど標準レンズのサイズなので威圧感も少ないようだ。原版はかなりシャープでなるほど高評価も頷けるというもの。しかし、このカット(ほぼ最短撮影距離付近)では四隅の急峻な光量落ちが見られる。このレンズはもらいもので、元々フードもついてこなかったのでこの撮影時もフードは付けていない。故にフードの取付ミスなど由来のケラレではないのだが、それを疑うような落ち方である。コンパクトサイズなのでそこそこ無理をしているのかもしれないが、ちょっと気になる点であった。

他のサイトにおいては特にこういう点を問題視していないようなので、このレンズ個体特有の問題であるという可能性もあるが、真相は謎である。

さて、公園のどん詰まりのテトラポッドが並ぶ一角に向かうと、既に同じ被写体を狙うと思われる人達がちらほら三脚を立てているところであった。テトラポッドの上に三脚を立てるのはかなり難儀なことだが、なんとか足場を確保してアングルも調整完了。なお、撮り始めの頃は足下も明るいのだが、日が沈んでからは足下もかなり暗く、また風次第では波のしぶきが来たり、そもそも足下が濡れたりとカメラを取り扱うにはなかなかデンジャラスな環境なので、各自ご注意の程。

この日においては風が強く、完全に日中の飛行機狙いで薄着で来たことを呪いつつの撮影となった。城南島の二つ隣の島であると先に述べた通り、この場所は羽田着陸の飛行機も通るルートなのでGRを使って比較明合成でもやろうかと思ったのだが、風の強さにくじけて最終的には諦めざるを得なかった。一応何枚か合成素材にと思って撮ったのだが、風のせいで航跡(光跡)が微妙に波打ってるのを見たらなんかどうでもよくなってしまったのだった。そのうちリベンジしたいところではある。

とはいえ、こういうじっくり腰を据えての撮影も久々で、やはりこれはこれで楽しい物である。気が付けばここのところ東京湾岸の埋め立て地ばかり行ってるが、交通の便が悪い以外は撮れるものもバリエーションが多いし、なかなか楽しめる場所でないかと思う。

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SONY α900 + MINOLTA AF ZOOM 24-50mm F4 NEW