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無名サイトのつづき

飛行機を撮りに行く2 羽田空港:京浜島つばさ公園編

さて、前回の城南島からの撮影自体はとても楽しかったのだが、飛行機がアップで撮れるのはいいものの背景が基本的に空オンリーということもあり、やはり撮っていてバリエーションに欠けるというのは薄々感じていた。基本的には同じルートを通ってくる飛行機ということもあり、慣れないうちは撮影に変化を付けづらい。

しかしカメラを使い倒したい気持ちは引き続き心の底で燃えているということもあり、まさかの二週連続飛行機撮影に出掛けたのであった。今回は車で。(←前回一時間に一本のバスを逃したトラウマ)
車ということで重たいレンズも持ち歩き放題ではあるのだが、今回は撮影場所を変えてみようと思っていたことと、100-400でも十分写ったという前回の経験を踏まえて100-400と500レフの組み合わせにしてみた。利便性の100-400と、それでも足りない場合の切り札の500mmといった目論見である。
考えてみれば500レフはこういう時にこそ使うべきレンズと言える。晴天ならシャッター速度も稼げるし、空がバックであればリング状の背景ボケの問題もほとんど存在しない。そして何より手持ちで振り回せるコンパクトさである。
……とまぁ色々理屈を付けてはいるが、要するに今回も(普段使うことの少ない)望遠が使いたかっただけである。
撮影地についてだが、前回撮影時に知り合いの方に別の撮影スポットを紹介してもらったので今回はそちらを目指すことにした。今回の撮影地は城南島のお隣、京浜島にある京浜島つばさ公園である。
ちなみに何故空港展望台に行ってそこから撮らないのかというと、単に駐車料金が高いからと、後述するもう一つの狙いあってのことである。
湾岸線を抜けて湾岸環八で降り、各埋め立て地を順に通り抜けていくR357でつばさ公園を目指す。なお、現地は訪れる人の数に対して明らかに駐車場のキャパが足りてないので要注意である。
こちらの公園は滑走路を真横から見る形になるので、前回と違って飛行機も真横から見る形になる。それだけであれば斜め前や後ろから立体的に捉えられる城南島海浜公園の方が撮影地としては上等と思われるが、こちらは向こうからは見えない滑走路面が眺められる。
つまり、地上の構造物を背景に入れ込んで表現したり、滑走路を絡めて流し撮りが出来るのではないかと踏んだのである。
最初はだいぶ北側で撮っていたのだが、南の方に二カ所ほど展望台があることに気が付いたので、主にそこから撮影することとした。
さて、久々の登板となった500レフだが、公園から景色を撮る分には相変わらずの何処にピントのピークが来ているのかよくわからない描写で、やっぱりこんなもんか……という落胆を正直隠すことが出来なかった。
ところが、である。
飛行機撮ってみると、これが案外悪くないのだ。もちろんこのレンズ特有の周辺光量の低下などはあるのだが、等倍で見ても結構解像している。正直言って驚きである。というか、何故これだけ写るのに風景撮るとダメダメなのかこっちが教えて貰いたいくらいだ。

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SONY α900 + MINOLTA AF REFLEX 500mm F8

こうした写真ではリングボケなどは当たり前だが皆無なので、あとは独特の周辺光量くらいしかレフレックスであることはわからない。これも今やLightroomなどで補正は可能である。
次の写真は試しにLightroomで周辺光量を補正してみた。こうなるともはやレフレックスレンズ特有の……と言えるクセは画像からは判別出来ない。利点である色収差の少なさから(100-400では色付きの目立つ)窓枠やタイヤ周辺の高輝度部分などの描写も良好である。

f:id:seek_3511:20150517122016j:plain SONY α900 + MINOLTA AF REFLEX 500mm F8

なお、滑走路面が見えるだけに流石に前回よりも飛行場っぽい写真が撮れるのもよいところである。

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SONY α900 + MINOLTA AF REFLEX 500mm F8
5月の段階で陽炎が立つくらい暑いわけで、まだ半袖でなんとかやっていられるがこれからの季節は水分補給をしないとぶっ倒れるのではないかと思われる。幸いにしてこの場所は公園なので近くにコンビニはないが自販機はそこそこあるので、そういう意味では恵まれた場所である。

というわけで、500レフにはだいたい満足したので、いよいよ100-400に持ち替えて第二の課題であるところの流し撮りの実践に移行する。

実のところ、試しに500レフでも流し撮りやってみようと思い(このレンズを購入した際には生涯こんなものが必要になるシーンはないだろうと考えていた)付属のNDフィルターを突っ込んで撮影してみたのだが、α900の下限ISO感度は100で、ND4xを突っ込んで二段落としても当日の光量では1/125くらいまでしかシャッター速度を落とせなかったのでこちらでの流し撮りは諦めた。

なおMスクリーン(メーカー自らF2.8より明るいレンズでの使用を推奨)を入れたα900なので、ND突っ込んだ500レフだとファインダーは笑えるくらいに真っ暗であった。何も知らない人が渡されて除いたらカメラの故障を疑うレベル。

色々試行錯誤を行ったのだが、とりあえずここには比較的成功したものだけ置いておくことにする。100-400で撮ったデータからは、だいたいF20くらいまで絞っているので回折が気になるようであればやはりNDフィルターを用意したほうがいいのではないかと思われる。

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SONY α900 + MINOLTA AF APO TELE ZOOM 100-400mm F4.5-6.7(少しトリミング)

これが1/80秒。やはりこのくらいになるとスピード感が出てくる。と同時に、失敗の枚数も増えてくる。AF-Cにしながらピントはカメラを信じてフレーミングと流しに集中するのだが、100-400は前回も書いたがお世辞にもAFの優秀なレンズではないので突然大外ししたりして冷や汗をかくことも多い。70-400Gとかを買えばそれでおそらく解決なのだが……。

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SONY α900 + MINOLTA AF APO TELE ZOOM 100-400mm F4.5-6.7

半段落として1/60秒。この日は展望台から撮っていて、他のマニアの人たちがそうそうたる機材(いわゆる大砲レンズ)を抱えている中慎ましく撮っていたのだが、そのマニアの人達がこの日のお目当てにしていたと思われるのがこの機体だった。あとから調べたところ、サウジアラビア政府専用機らしい。確かにこういう飛行機は来ること自体が珍しいし、逆に言えばマニアの人達にとっては数分おきに飛んでくる普通の機体にはレアリティを感じないのだろう。

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SONY α900 + MINOLTA AF APO TELE ZOOM 100-400mm F4.5-6.7(少しトリミング)

さらに落として1/40。このくらい流れているといいなぁと思えるのだが、これ以上はもう絞れないので、撮影機材としても、撮影者の腕としてもこのくらいが今の限界と思われる。まさか開放F6.7のレンズにNDフィルターを検討する日が来るなんて思っていなかった。

と、いうわけで、撮影にはだいたい満足したので、その足でせっかくだからというわけで城南島海浜公園にも行ってみることにした。両方を直接結ぶ公共交通機関はないが、自家用車ならば(隣の島なので)ほんの10分もあれば移動出来る。こういう面からも、都内ではあるが車の方が便利な撮影地なのかもしれない。

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SONY α900 + MINOLTA AF REFLEX 500mm F8

城南島海浜公園はレンズが短くても長くてもそれなりに楽しめるのでやはり良い撮影地である。これで望遠レンズが使いたくなった時でも安心というわけだ。なお、撮影自体はこの後も続くのだが、飛行機撮りとしてはこれで一旦おしまい。今度は別の目的地へと車を進めることにした。(つづくかも)

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SONY α900 + MINOLTA AF REFLEX 500mm F8 (少しトリミング)

最後になるが、最新超高級レンズを揃えたマニアの人達の横で撮っていた時、その場にある多数のカメラの中で自分の手元のカメラだけがけたたましいモーター音を響かせながらAFし、しかもたまに見失って最短と無限遠を往復していることが音でバレていることにいたたまれない気分になったことをここに報告して、結びの代わりとしたい。

だってこのカメラSSM関係一式ぶっ壊れてるんだもん……。