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2015撮り始め:初日の出を見に行く

今年は数年ぶりに初日の出撮影に行ってきた。

だいたい夏休みは家を空けて長期旅行、冬休みは基本家に居て近場+αというのがここ数年の過ごし方なのだが、今年もだいたいそんな感じ為2015年の撮り始めである。

初日の出撮影自体は過去にも何度か行っているのだが、人気のある場所だと三脚が林立し周辺道路は路駐で埋まるので場所の選定というのがキモである。そんな中で、今回は富士山と日の出を絡めたいという考えから富士五湖周辺に行くことにした。

単純に日の出を眺めるのであれば遮るもののない東側が開けた海岸線に行くのが一番なのだが、そういう場所は当然太陽しか写らないので写真を撮るのであれば適度に色々写り込んだ方がよいという判断である。

富士山+初日の出の組み合わせとしては、実は以前本栖湖まで撮りに行ったことがあるのだが、この時は朝五時頃から現地に居たにもかかわらず周辺道路は路駐で車線が完全に塞がり、撮影後も車が出せずにだいぶ難儀したことを覚えている。

ただ、方角としては概ねその辺りがよさそうだということもわかったので今回は紅葉台の展望台へ行ってみることにした。以前紅葉の時期に行ったのだが、本当に入って平気なのかと思えるようなダートの突き当たりにある展望台は穴場的スポットで、富士山もよく見えたのを思い出したのだ。

というわけで、深夜三時に家を出て目指すは富士山方面。途中年始の風物詩屋根切ったオープンなどとすれ違いほほえましさを覚えつつも、道路は概ね空いており予定通り日の出1.5時間くらい前に河口湖のインターを降りる。高速はすっかり除雪されていたものの、平地に降りるとやはり路面はところどころ雪で白くなっている。こんなこともあろうかとスタッドレスに履き替えておいたので特に危なげもなく進んでいく。

紅葉台の展望台はすれ違いも難しい狭い上にダートの道のドン突きに駐車場があるため、人がいっぱい来ていたら駐車場に止められないということも覚悟していたが、実際のところ日の出40分前に現地に到着した段階で車はうちを入れて3台目、最終的には10台も来なかったので全くの杞憂に終わった。そう、どうやらここは(他のスポットに比べると遙かに)人が来ないらしい。

既に空は白んできているのだが、どうも展望台の管理者が来ていないらしく展望台は開いていない。駐車場からでも富士山と空の状況は分かるのだが、木々が邪魔なのでどうにももどかしい。このまま展望台開かなかったら何しに来たのか分からんなと思いつつ待っていると管理者がやってきて、展望台が開放された。入場料一人150円を払って上がっていく。

早速三脚を立てるも、他にそんなことをしているのは自分一人。(その後もう一人増えた)なんともまったりとした場所である。それもそのはず、結局この場所に来たのは朝イチ時点で10人ほど。ピークでも20人ほどしか居なかったのである。これを見ていると数年前のあの本栖湖の混雑というのは一体なんだったんだろうと目眩がしてくるようである。

そうこうしているうちに、富士山のやや左側から太陽が顔を覗かせてきた。広角で十分だったので持っていった機材のうちいくつかは無駄になってしまったが、まぁそういうこともある。サッと撮っていたつもりだったが、太陽が完全に顔を出した時には気が付いたら他に展望台には誰もいなくなっていた。なんというか、狐につままれたような気分である。

とはいえ、出来上がりを見るとこの場所はなかなかオススメ出来るスポットなのではないかと思った。場所がわかりにくいのと展望台が有料なのが敬遠されているのかもしれないが、そこさえクリアになるなら良い場所だと思う。ちなみに掲載写真の縦横比が16:9なのは原版ではこの右上に大きなフレアが発生しているからだったりする。トリミングで切っちまえば関係ないもんねというわけだ。

そういうわけで、今年もどうかよろしくお願いいたします。

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SONY α900 + MINOLTA AF 28-70mm F2.8G