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無名サイトのつづき

新フィルムカメラはじめました3 [FUJI GS645Sを使ってみる:撮影結果編]

 

GS645Sに使ったフィルムの現像自体はとっくに終わっていて、受け取りも完了していたのだがここ一週間ほど体調を崩していてすっかり放置していた。

結果から言うと、素晴らしいポジを得ることが出来た。反省点はいろいろとあって、たとえば自分が思ってたよりもずっと多くのカットでキャップ付けっぱなしだったらしく未露光のコマがいっぱいあったり、巻き太りを起こしてしまったフィルムは案の定最後の数カットがカブっていたりした。ただ、巻き太りに関しては一本丸々無駄になってしまっても仕方ないという心の準備は出来ていたので数コマで済んだなら儲けものといったところである。

35mmのポジですら、初めて現像から上がってきてルーペで覗き込んだときは感動したものだが、645判となるとルーペなしでの鑑賞に堪えるサイズなので感動はひとしおである。と同時に中判を勧める人達が言ってることも何となく分かったような気がした。

そして、この感動はコンパクトデジカメからAPS-Cサイズの一眼レフにステップアップした時や、APS-Cサイズからフルサイズのデジタル一眼レフに乗り換えた時以上のモノであった。これは手元に物理的な原板が残るフィルムならではの感動という気がする。物理的にデカい綺麗なポジが残るということには、有無を言わせぬ迫力を感じるのだ。

しかし、問題は我が家には中判サイズのフィルムをスキャンする環境がないことである。複合機のフィルムスキャン機能は35mmまでだし、同じ複合機フラットベッドスキャナとして使おうとするとたった600dpiの解像度しか得られない(フィルムスキャン時は3200dpiを選べる)ので当初考えてた無反射ガラスで挟んでスキャン作戦はあっけなく瓦解した。

結局、とにかくデジタルデータになればいいかと思いiPadを使い写真表示モードで全白の画像を全画面にして表示させ、 その上でフィルム原板をiPadに乗せてそれをデジカメで撮影するというどうしようもないデュープを思いついて実行した。iPadライトボックス替わりに使うのは割と前からやっているが、結構便利なのだ。ジョブズが草葉の陰で泣いているとしてもだ。

で、得られた画像を適当にトリミングして、あとはホコリをスタンプツールで消しまくっておしまい。本来であればトーンカーブとかも整えるべきなのだが、今回はそこまでしなかった。

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こんな適当なデュープだけで中判が凄いとか伝わるとは一切思ってないけど、けっこう感動したので追加のポジを買ってしまった。そうかと思えば別ルートでひょんな事からあこがれのTC-1を借りることが出来たので、そちらも試し撮りに行かなくてはならない。なんだかんだでフィルムカメラ、はじめてます。