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ファーストインプレッション:PENTAX K-01 その1 購入するまで

「また」カメラを買った。

相変わらずメイン機材はα900のままであり、月給を上回る25万円もの額を投じているので未だに減価償却の途中なのだが、それにも関わらずまたカメラを買った。自分でも呆れるが、今回は綿密な計画と数ヶ月間の葛藤の末の決断である。なので問題ない。(ちなみに、GR Digital4を買ったときは一切買う気もないのに安かったからという理由だけで買ったのでそれよりはマシというのもある)

機種は表題の通りPENTAX K-01。今流行のミラーレス一眼……でありながら、それらの主流から一歩も二歩もズレた特殊な機種である。

今回の購入に至った理由としては、引っ越して以降妹のK20Dが借りられなくなってしまった為、手持ちのKマウントレンズが死蔵状態になってしまったことに端を発する。自分のメインマウントはもちろんαマウントなのだが、KマウントでもFA☆やLimitedをいくつか所有しているので、それらを死蔵し続けるのは余りに勿体ない。

なので、Kマウントのカメラを一台くらい買おうと思っていたのだが、かつてα900K20Dを両方使えた時期は、よほど気分を変えたい時でない限り結局αを使ってしまうことが多かった。手持ちのレンズも多いし、一応どちらもその時代のフラッグシップ機なので、あまり使い分けるという気分にならなかったのである。

このため、当初は中古が手頃になってきたK-7辺りを買うつもりだったのだが、キャラが被ってしまうのでどうしよう……と思ったところで浮上してきたのがK-01である。特異なデザインは嫌いではないし、Kマウントがそのまま付くミラーレスという他社にないコンセプト、何より後継機が出そうにないところがよい。

そして何よりの魅力はその値段である。

Kマウント機を検討しだしたのは昨年の10月前後だったと思うのだが、その時点でレンズキットを販売店でバラしたボディのみの値段が2万円台半ばという破格値で販売されていた。一応デザイナーズモデルなので、きちんと金属パーツが使われたそれなりにお金のかかった外装なのだが、そんなカメラが二万円台ということで、だいぶ惹かれた。

しかし、機能的にはいわゆる入門機レベルであるし、店頭で触っていてもデザイン優先のボタン配置は必ずしも使いやすいとは言えないものであった。あと、購入を躊躇わせた最大の理由は連写の遅さであった。これについては以下に詳しく述べる。

K-01の連写コマ速は、カタログスペックでは「6コマ/秒」となっていて、下手すればメインのα900(5コマ/秒)よりも早いのだが、これには大きな落とし穴がある。

このコマ速は、「JPEG限定」なのである。RAWで撮ったらこの速度は出ない。ちなみに自分は基本的にRAWで撮れるカメラはRAWで撮る主義である。

で、問題なのはRAWでのコマ速である。一般的に期待するスペックとしては、通常が秒6コマなのだから、まぁ半分の秒3コマも切れれば御の字というところだろうか。これだって数年前の初級デジタル一眼レフがそろって秒3コマだったことを考えれば、なんとか我慢の行くスペックである。

そして、実際にRAWで連射した場合何コマ切れるかだが

 

0.9コマ(体感)である。

 

もう一度言う。0.9コマ(体感)だ。

 

当初この事を知ったときは盛大にズッコケた。ヨ○バシのデモ機に入っているSDがタコなのだろうと思って自分のGRに使っているClass10のカードを挿した。変わらなかった。RAW+からRAWに戻した。収差補正を切った。ディストーション補正を切った。処理に時間がかかりそうな機能は片っ端からオフにした。変わらなかった。しまいには友人のsandisk Extremeをデモ機にぶち込んだ。それでも変わらなかった。

ちなみにこの事に触れた雑誌・webのレビューは知る限り皆無である。

PENTAXの仕様のページにもjpg撮影時のコマ速しか書いてない。ほとんど詐欺じゃねぇのかと毒づきたくもなる。この部分が引っかかって、とうとうこのカメラを買わずにいた。

しかし、である。

生産中止が報じられ、各地で投げ売りが始まるとボディ単体だけでなく、レンズキットも釣られて安くなった。レンズキットで3万円台前半。レンズだけでも二万円くらいの価値はあるので、ボディなんてオマケのような値段である。ふと気がつくとヨド○シの袋を手にしていたのだった……。

そんなわけで、次回は使ってみての感想などを。

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